高校生ドラフト1位で最速148km/hの速球を持つ本格派右腕投手であり、しかも高校通算33本塁打を記録した長打力と50 m走で5秒6を計測する俊足を兼ね備え身体能力は抜群であるが、ご存知の通り打者に転向した。打者転向後もファームと一軍の往復を繰り返しながら、今年は金子侑司の不調もあって、常時一軍に定着した。守りと走塁は一流であるが、バッティングがなかなか伸びないのがレギュラー定着とはいかない。
入団からもう10年。
本来ならFA選手として注目を集めてもいいが、それには一軍試合数が極めて少ない。
毎年期待される選手の一人に上げられるが、なかなか期待に応えることができない。
木村の潜在能力を引き出してくれるコーチとでもであれば、それこそ覚醒してトリプルスリーも狙えるだけの素質がある。
今年は75試合に出て、逆転サヨナラホームランを含み3本、打率も2割6分と健闘して500万円のアップで契約更改した。
今年のドラフトではライオンズは外野手を指名しなかったのは、それこそ木村の立つ位置を明確にしてくれたと思う。
そうした球団の期待を背に受けて来季はレギュラーをとって欲しい。
そうしないと後ろから若手が伸びてきているので、首の皮一枚がつながっている覚悟を認識することだ。