松坂投手が14年ぶりにライオンズへ復帰。入団記者会見は多くのマスコミが集まり、ドラフト1位で指名されて入団した1998年12月の記者会見の再現のようだった。久しぶりにみる松坂の体型は一応合格点。
席上の松坂の表情は嬉しさが溢れ出ていたし、ライオンズに復帰できたことを一番喜んだのは松坂本人だろう。
インタービューでは、松坂本人はメジャーを退団して、日本で野球をやると決めた時に、真っ先に声をかけてくれるのはライオンズだろうと思っていたそうだし、ある意味「日本復帰=ライオンズ復帰」という気持ちの答えがあったようだ。しかし、自分の思いは叶わずにホークスへの復帰、そして中日へという、遠回りしたライオンズ復帰には松坂本人の晴れやかな表情を見れただけで、僕も嬉しかった。
ライオンズのユニホームがいちばん似合う
一ファンとしては、戦力的には大きな疑問を持つものの、それを決めつける権利も理由も僕らにはない。
メジャーへ行かずにライオンズでプレーしておれば、200勝はすでに達成し、300勝にも手が届いていただろうが、松坂のロマンがメジャー移籍を決断させた。
紆余曲折があり、200勝まで後30勝もあるが、松坂は挑戦する覚悟を持っているし、パ・リーグライバル球団のバッターたちは松坂をKOする気持ちで挑んでくるだろう。
そうしたライバルを剛球で投げ伏せることはできないが、バッターをゴロアウトできる巧みな技術と勝負感は衰えていないから、松坂の登板が見れるシーズンが待ち遠しい。
記者の下手な質問にも丁寧に淡々と答える姿は、入団頃のわんぱく坊主が見せた感情とプロ選手としても矜持が交錯していた。
大方の見方は松坂はやれないとみているだろうが、絶対に見返してやるという気持ちが随所に見れた。
背番号16のユニホームを着せる渡辺GMのほうが緊張しているようで、その表情にも一戦力投手として獲得したという意志の現れだろう。
松坂はやっぱりライオンズのユニホームがいちばん似合うし、ライオンズのユニホームを着て投げる松坂が本当の松坂なのだ。
松坂入団で若手投手の心理は
ライオンズ選手にとっては偉大な選手が入団してくることに、異論はないだろし、憧れの存在が目の前に現れ、野球に関するすべての話をすることができる。
これは有形無形のメリットだ。しかし、松坂をいつまでも憧れの存在として、腫れ物に触るような接し方をされるのは困る。
松坂本人も生き残りにをかけてサバイバルな時間が今日からすでに始まっている。だからチヤホヤされるのが御免被りたいだろう。
また、選手たち、特に投手陣にとっても松坂をライバルとして位置づけ、競争に勝ち抜かなければ、自分らの明日はない。
パ・リーグ最悪の防御率をV字回復させるのは、松坂ではない、今いる投手陣。
特に多和田、髙橋光成、今井、松本、十亀、本田らはもちろん、1軍切符をかけて挑む投手全員が防御率にこだわる結果を出さないと、やれ3連覇だ、日本一だという目標ははるか彼方に霞んでいく。
若手投手陣がステップアップスするために、松坂という生きた教本の知識や技術を盗み、どう自分に吸収するか、大きな課題を明確にしてくれた松坂復帰を歓迎したい。
画像出典:テレビ東京公式 TV TOKYO
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