弱体投手陣ライオンズに真のエース、先発完投型投手が育たない現状を考えれば、選手個々の力量にもよるが、ベンチが甘やかしている現状が浮かんでくる。
つい数年前はメジャーに行った菊池雄星、楽天で8勝をした涌井、岸らがライオンズの先発を担っていた。
涌井なんか今でも完投目指してマウンドに上っているのに、涌井にキャンプを同行した今井なんか、ボロクソになって使いもんにならん状態です。
ライオンズは菊池がメジャー移籍してから、誰一人として先発完投型投手が育っていない。
その候補の一人だった、多和田は自律神経失調症で現状はリハビリ中。
その一方で、今シーズン大きな期待を抱かれてスタートした髙橋光成、今井の二人に至っては、現状のチーム成績をそのまま反映している。
どうも先発完投型投手を育てるという方針が球団にあるのか?ないのか?
昨日の中日の大野投手は、先発完投を目指して登板しているというし、そのためにローテーションが来るまでしっかり調整している。
それと、大野の気迫は凄い。
ところが、ライオンズ投手陣には誰ひとりとして、完投させろとベンチに担架を切るような威勢のいい投手はいない。
昨日のオリックス戦でも5回1失点で90球に満たずに交代した松本航。
6回も投げておけば、おそらくゼロに抑えて、ライオンズは勝っていた公算が強い。
それをベンチは何を血迷ったか、松本に代えて宮川を投入するバカぶり。
あっさり同点にされると、ここでベンチは浮足立つ。
それは西口投手コーチだ。
西口本人は完投型ピッチャーとして180勝以上しているから、完投の大変さはわかっているつもりで、若手にそんな苦労はさせたくないと思っているのか?
逆に完投するための調整は投球方法を知り尽くしているだけに、どうして完投型のコーチングを注入しないのか不思議だ。
今季のような同一カード6連戦が続くとも限らないので完投型投手を育てないと、強いチームにはなれない。